カタマラン艇「若水」で温めていたロングクルージングを実行

珊瑚海

エスプリサント(ヴァヌアツ)出航しました

2009年1月30日午前中、食料調達と例の青年大富豪にお礼の挨拶を済ませました。
ろくろく観光もしていないのですが、市場周辺で十分です。

郊外から荷を持ってきた人や、古風な衣装を着た人が市場周辺で見れます。
やはりここは相当未開の地と思いますよ。

1月30日午後1時、抜錨しエスプリサントを出航しました。

進路上に熱帯低気圧があるとのことで用心して予定より1日遅れの出航です。
ソロモン諸島ガダルカナル島ホニアラ市までおおよそ600マイル(1100キロ)の航海です。

このレグは熱帯低気圧(発達してハリケーン) 発生の源

とも言う地域ですから、「慎重にも慎重を期して」航海予定をたてねばなりません。

若水は日本の気象予報会社と契約して、必要に応じて情報提供を受けていますから敏速な行動が取れます。
又先日ヌーメアに帰国した堀さんも気象に造詣が深く南太平洋在住者として予報を送ってくれています。本当に大助かりですよ。

出航して3時間です。

回りを見渡すと積乱雲が多数見えます。・・そして今しがたも小さいスコールが来て
300メートルしか離れていないダーマの姿があっという間に見えなくなります。

そのスコールの間は風も上昇してよく走りましたが、通り過ぎれば元の微風です。
エンジンと帆走、両建てで行くより仕方がありません。


大人のメールを頂いた

先日ヌーメアに帰ったマサさんこと堀さんから、うれしい大人のメールをもらいました。
あんまり素敵なので披露しちゃいます。

菅原 廣 様

飛行機便は遅れも無く
予定通り本日、無事ヌメアの我家に帰ってまいりました。

思いがけない
若水によるヌメアからエスピリト・サントまでの航海は、私にとって大変貴重なリハビリ、経験であり、眠っていたクルージング、セーリングの虫が一気に目覚めたような、未だに夢を見ていたような不思議な気持ちです。

仲間に加えて頂き誠に有難うございます。

心から御礼申し上げます。

また。ニライ君には食事、洗濯と余分な迷惑をかけた事と思います。
くれぐれもよろしくお伝え下さい。

4月にはパラオに押しかけるよう日程調整を開始しますので、その節は又
よろしくお願い致します。

末筆ながら、伊志嶺先生、目黒さんにもよろしくお伝え下さい。

取り急ぎ御礼まで

マサイ事 堀 正孝 

とても心がこもっていて、素敵だと思います。

2ヶ月前は見ず知らずの我々でしたから、旅は人を鍛え余分なものを削いでいきますねえ。
皆さんも是非若水にお遊びにおいで下さい。歓迎します。

ソロモンまでは激しい航海です

ヴァヌアツエスプリサントを出て三晩目を迎えている。船内時間午後11時です。

  • 位置は南緯11・58 東経164・42。
  • 出航以来直線で260マイル帆走しています。

実帆走は3割り増しで、残り314マイルです。

30日の夜は北東の順風で距離を稼ぎましたが、翌日からは風が北そして北西に変わりました。

その上、頻回なスコールとそのせいで起きる卓越風

おかげで気の休まる間もありません。

ワッチは4時間交代、

  • 第一ワッチ 亮先生  AM8時からとPM8時から
  • 第二ワッチ ニライ君 AM0時からとPM0時から
  • 第三ワッチ 菅原    AM4時からとPM4時から

慣れるまで亮先生のワッチには私もお付き合いしています。

しかし亮先生タフそして責任感強いです。

こんな揺れるヨットでもう3日。
疲れていると思いますが、いやな顔ひとつ見せないで乗船しています。

いまさらながら関心しています。

しっかり昼ビール1本 夕方ビール1本 ワッチ明け(0時)水割り1杯は飲んで英気を養っています。

このレグは厳しい航海です。
はじめから承知していましたが、ロデオ馬の背に乗っている状態が続いています。
人も艇も疲労するでしょう。用心していくようにします。


こんなに激しい航海は初めてだ!

日に何度と襲ってくるスコール
それに伴い上昇する風速、そして目的地ガダルカナルはまだ遠い! 

時化の海

先日・・《ロデオの馬》と例えましたが・・それ以上です! 

  • あれから三日三晩、荒れ狂うソロモンの海を航海しています。
  • スコールと共に上昇する卓越風28ノットから瞬時に吹き上がり40ノットまで上がります。
  • 周りは吹雪(ブリザード)のような感じすらします。
  • 横殴りの雨を避けてキャビンに逃げ込みますが、頻回な為、床がびょしょ濡れです。
  • もちろん我々のカッパもシャツも何度着替えたでしょうか。

現在、目的地ガダルカナル・ホニアラまでおおよそ200マイル弱。
しかし、実帆走は1・5倍でしょうか?

珊瑚海・・波高し!

しかし、旧日本海軍の苦戦を思えば、そしてソロモンでの旧日本陸軍の玉砕とを思えば

これしき何の苦労よ!」 と思い頑張っています。

若水 艇長  菅原 廣

追記

亮先生もすこぶる元気ですよ!

こんな時化始めてだ!77年東京沖縄レースで吹かれたが、一晩だった!
こんなに続くのは初めて」と言いつつ、昼のビール・夕のビール、寝しなのウイスキーを欠かさず楽しんでいます。

鳥のエネルギーはすごいねえ、こんな時化をものともしないねえ!」と、感心しています。

酒には酔いますが、船酔いはしません!

ニライ君は彼らしく、マイペースです。

時化にも動じず、たまに船酔いしても動じず、元気に見えます。
時化のデッキ作業は彼なしでは進みません

ありがとうね!

また報告します、時化の珊瑚海から報告でした。


ようやく激しかった時化の海も、平穏な海に戻った!

乗員、皆、無事、元気です。

2009年2月4日早朝、昨夜までの海と違い、ようやく静まる気配が見えてきた。
ブローでも30ノット位まで落ち着き「ああ低気圧も去ったか」と思えてほっとしていると

・・いつものように・・
おはようさん!

と、元気な声で亮先生。ちょうどサン・クリストバル島のブランケット(風裏)に入り
うねりも風もストンと落ちたときに登場。

「いいタイミングだねえ先生!」

と、声を掛け、久しぶりにコーヒーを入れて二人で飲む。
勿論話題は連日続いた珊瑚海の時化の話。

ここまで長く・・翻弄させられたのは・・お互い初めての経験

そして船も傷んだ、決して無理な帆走はしていないが、我々の力量を試すごとく、何度となく襲ってくるブロー(突風)とスコール

本当にいつも思う事だが
自然に向き合うスポーツは、我々が謙虚にならないと、手痛いしっぺ返しを受けるという事を
肝に銘じておかなければならないと思うのです。

日に焼けた・亮先生

今回の艇の損傷は次のとおりです。

  1. 1ポイントリーフ・ロープ切断
  2. ジブセール紫外線カットクロス破損(見かけぼろぼろ)、取り合えず使用は可能
  3. コックピット風防雨よけカバー破損強烈な波の打ち込み打ち上げに耐えれなかった模様
  4. セールカバー破損 

何を置いても、誰も(3人)怪我も体調も壊さず、無事。これが一番です。

自然豊かなサン・クリストバル島を右手に見ながら静かな海を一日帆走しました。

午前中に、かつお1本、ちびマグロ1本釣りました。
早速、昼も夕も刺身で食べました。久々のご馳走様でした。

ガダルカナルはもう直ぐです。

今回の目的地ガダルカナル島は、サン・クリストバル島との大きな海峡を挟んでいます。
ホニアラはあと100マイルですが途中何があるか分かりません。

安全策で到着は6日早朝と思います。



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